Back
■  原点を「綱領」に見て 秋田県退職校長会会報第103号 より2024. 7.27

原点を「綱領」に見て
 秋田県退職校長会 会長 伊藤 栄二
 
 この度の総会で、会長に就任いたしました伊藤栄二です。もとより、自分がその器でないことは重々承知しているのですが、任を引き受けた以上は、誠心誠意務めてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 私はこれまで、現職時代や退職後の教育懇談会の中で、素晴らしい教育実践や卓越した学校経営をなされ、秋田の教育の歴史にその名を残した歴代会長をはじめ、大先輩の先生方から直接貴重なお話を伺う機会があったことを、とても嬉しく思っています。
また、退職校長会に関わって十年になりますが、その間四名の偉大な会長の下で仕事に携わることができたことを、大きな誇りに感じております。
 高橋一郎 前会長は、物事を詳細に分析し、緻密な計画を立てて課題解決を図っておられました。佐藤俊彦 元会長は、明るいユーモアのある話題の中に、教育の核心を埋め込んで、常に鋭い「問い」を投げかけておられました。千葉昭 元会長は、だれとでも広く親しく交わる懐の深さをもって、役員や会員とともに歩んで来られました。佐藤重義 元会長は、いつもエネルギッシュで、困難をものともせず、先頭に立って役員や会員を強く引っ張る強烈なパワーを持っておられました。(個人的な私見を述べている失礼をお許しください)
 私は、どの先生の足下にも及ばないのですが、そのような中でも、幸いにして各郡市の会長をはじめとする役員の皆様は、どなたも素晴らしくお力のある方々ばかりですので、お力添えをいただきながら、全力でその責務を果たしてまいる所存です。
 ご存じの通り、県退職校長会という組織は、各郡市の連合機関であり、主体はあくまでも各郡市それぞれの会ということになります。その上で、県退職校長会としての崇高な共通理念が、令和元年制定の綱領に5項目掲げられております。どれも重要なものばかりですが、先ずは三番目にある親睦や交流を深めることを大きな柱としながら、私ども役員は、そこにある理念の具現化に向けた調整役であると理解しております。
 昨年度は、本会の事業や活動が、コロナ禍からようやく復帰し始めた一年であり、主要行事である理事会・総会、会長・事務局長合同の会及び秋季研修大会を対面で開催できたことは、誠に喜ばしいことでありました。今年度は、さらにこれまで足踏みをしてしまった分を取り戻しつつ、各郡市の皆様とともによりよいアイデアを模索しながら、県退職校長会のさらなる充実・発展に取り組んでまいりたいと思っているところです。
 皆様のますますのご発展とご健勝をお祈りいたしますとともに、県退職校長会へのご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

-----------------------------------------------------------------------

 秋田県退職校長会 綱領

われわれは、秋田県退職校長会結成以来の歴史や活動を継承し、本県の教育の
将来を見定め、会員としての自覚と誇りをもって、ここに綱領を制定する

一 教育尊重の気運をあげ、秋田教育の振興に寄与する
一 生きがいをもって生涯学び続け、充実した生き方を実現する
一 会員の親睦を図り、福祉の増進に努める
一 地域の教育・文化の向上や、良好な環境の形成に尽力する
一 関係機関、団体と連携・協力して、活動の発展を図る

 令和元年10月12日(結成50周年)制定

-----------------------------------------------------------------------